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キャッシュ・フロー会計を学ぶ⑫ 「手元キャッシュ・フロー」2

こんばんは。所長の山本誉です。

新型コロナの感染拡大防止のため、街では飲食店を含むお店が時短営業、 または休業し、街に活気もなくなっています。 その反面、コロナの犠牲になられた方も増えており、 本当にやりきれない気持ちでいっぱいの昨今です。 新型コロナとの闘いは、ワクチン接種後も続く、「長期戦」になると思います。 少なくとも、あと1~2年は新型コロナの影響が跡を引くように感じます。

その意味では、これからが「サバイバル」の正念場だと思います。 みなさん、頑張りましょう。

さて、前回のブログでは、 「現金預金等増減額」を、単なる3つのキャッシュ・フローの増減結果としてとらえるのではなく、

経営活動(経営判断)の一環として、「コントローラブル」なものととらえ、

「4つ目のキャッシュ・フロー」(手元キャッシュ・フロー)としてとらえる考え方こそが、

企業存続のためには重要ではないか

という私見を述べさせていただきました。 この意味は、家計に置き換えて考えるとわかりやすいと思います。 家計を豊かにするためには、 ① 収入を増やす ⇒ 「営業キャッシュ・フロー」 ② スキルアップして収入が増えるように自己投資をする ⇒ 「投資キャッシュ・フロー」 ③ 自宅を建てたり、学費を払うために借入・返済をする ⇒ 「財務キャッシュ・フロー」 ④ 貯金を殖やす ⇒ 「現金預金等増減額」 という4つのお金に注目する必要があります。 ここで、皆さんに考えていただきたいのですが、 「将来や老後に備えて、計画的に貯金をする」 という場合に、 ①収入-②自己投資額-③借入・返済額=④お金の増減結果を「貯金する」 という考え方をする人はほとんどいないのではないでしょうか。 そうではなくて、 ①収入-④貯金額-③借入・返済額=②自己投資額 または、 ①収入-④貯金額-②自己投資額=③借入・返済返済額 という考え方をするのではないでしょうか。 これは、企業経営の場合にも当てはまると思います。 新型コロナのような「長期サバイバル戦」を生き抜くために、 何より必要なのは「備蓄・兵糧」(手元資金)です。 そのためには、まず、「備蓄・兵糧」をどれだけ蓄えるかという「計画」が重要であり、 それは、経営者が判断(コントロール)すべきものなのです。 そのため、私は、 キャッシュ・フロー計算書における「現金預金等増減額」を 経営活動(経営判断)に伴うキャッシュ・フローととらえ、 4つ目のキャッシュ・フローとして、「手元キャッシュ・フロー」と呼称したいのです。 【お知らせ】 皆様のお力添えにより、1月14日に著書が出版されました。ありがとうございます。 そこで、著書をご購入いただいた方には、「出版記念特別解説セミナー」(オンライン) にご招待させていただきます。宜しくお願いいたします。  ⇒ 詳細・お申込み


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