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経営改善の進め方② 自社の分析

こんばんは。所長の山本誉です。

首都圏は緊急事態宣言の最中ですが、季節的には春めいた陽気になり、 春が近いことを感じさせますね。

花粉もかなり飛散しているようで、花粉症の私は、目や喉が辛い季節です。

早く「良い春」を迎えたいものですね。


さて、今回は経営改善の進め方の続き、「自社の分析」について、

書いてみたいと思います。


経営改善は、どんな企業においても必要であると、

前回のブログで書きました。企業は社会・経済環境の変化に、

絶えず適応して継続・発展していく必要があるからです。


そこで、経営改善を行う際に、まず行うことは、

「自社の分析」です。


事業再生やM&Aなどでは、「デュー・デリジェンス」(DD)という、

士業や専門コンサルタント会社などによる本格的な経営分析が行われます。

このデュー・デリジェンスは、多大な労力と時間と費用をかけて、

詳細な企業の実態調査を行います。


しかし、中小零細企業が自社の分析を行う場合には、

本格的なデュー・デリジェンスを行う前に、

まずは、簡易に行える自社の経営分析を行えばよいと思います。

もっとも簡単な分析が、自社の決算書(財務諸表)を使って行う

経営分析です。 自社の決算書を3期分用意し、

その比較によって自社の状況を概略分析します。


この決算書の3期比較による分析方法も、

いろんな指標を使った、いろんな方法がありますが、

まずは、ごく簡単な方法をご紹介します。


下図は、決算書の貸借対照表(B/S)項目と、損益計算書(P/L)項目を

3期分比較して、それがどのように推移しているのかをみる、

簡易経営分析表です。



















この表の項目に当てはめてみて、すべての項目が「Yes」であれば、

優良な企業といえるでしょう。


しかし、1項目でも「No」という項目があれば、

問題があると考えてみていいでしょう。


上図の各項目は、経営上非常に重要な項目です。

また、これらの項目を選んでいるのにも理由があります。


他にも重要な項目、指標はたくさんありますが、

自社の分析を行ったことがないという中小零細企業の方は、

この分析から行ってみてください。


また、「この程度の分析はすでに行っている」という企業は、

サラッと読み流していただければと思います。


経営改善のためには、まず「自社の分析」から。

当然といえば当然のことですが、

自社の分析は「絶えず行う」ことが重要なのです。



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