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経営改善の進め方⑩ FCFが十分に出ている場合

おはようございます。所長の山本誉です。

春が近づくと、毎年花粉症に悩まされます。

この時期は、目の痒みと鼻水と喉の痛みの「三重苦」に耐えながら、

花粉(とくにスギ花粉)が収束するのを待ちわびています。

ここ十数年、花粉症のために「花見」が苦痛になってやっていません。

もちろん、今はコロナ禍で「花見」は難しいですが、

花粉症になる前の、花見ができた十数年前が懐かしいです。



さて、前回は、「経営判定表」により、

経営状況を見分けるための重要指標を使って、

会社の経営状況(経営課題)を分析する方法について説明しました。


今回は、さらにそこから、同じような経営課題を持つ会社を、

パターン別に分類することを試みたいと思います。


その理由は、同じような経営課題を持つ会社をパターン別に分類することにより、

経営課題の解決に向けた経営計画の策定方法も、

パターン化することが可能となるからです。


そのパターン化のための最も重要な指標は「FCF」です。

以下、その理由を説明することとします。


(1) FCFが十分に出ている場合

ここでいうFCFが十分に出ている場合とは、

本業の収益力が高くて営業CFが十分に出ており、

そこから必要な設備投資を行った後の、

「営業CF-投資CF」としてのFCFが十分に出ていること。


さらに、そのFCFから借入金を返済しても、

「FCF-財務CF」である手元CFが、

十分なプラスになるようなFCFが出ている状態であるとします。。


このレベルの、FCFが十分出ている経営状況であれば、

仮に債務超過であっても、過剰債務があっても、手元資金が3カ月以上なくても、

いずれそれらの経営課題は解消します。


つまり、現状の経営を続けていく努力をすれば、

時間が経営課題を解決するからです。



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