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執筆者の写真Homare Yamamoto

キャッシュ・フロー会計を学ぶ⑨ 財務キャッシュ・フロー3

こんばんは。所長の山本誉です。 最近は、朝の寒さに、なかなか床からでることができずにいます。 「気合」「自己管理」の問題と言ってしまえばそれまでなのですが、

「温床の誘惑」というのは、なかなか断ち切りがたいですね。(笑) さて、前回、「財務キャッシュ・フロー」と「手元資金(手元キャッシュ・フロー)」に対する

経営者の対応如何(キャッシュ・バランス感覚)が非常に重要になってくる、

というお話をさせていただきました。 営業キャッシュ・フローで十分な資金が創出できれば、

財務キャッシュ・フローに依存しなくとも、手元資金を増やすことができます (いわゆる無借金経営)。 しかし、無借金経営をしている企業で、飛躍的な成長・発展をしている企業は、

ほとんどないように思います。 それは、

「少ない自己資本(手元資金)で、いかに大きく稼ぐか」

というのが事業のあるべき姿であり、理想形ともいえるからです。


そこで、金融機関からの借入や、出資により資金を集めて、

設備投資にお金をかけたり、大きな取引を行うことにより、

大きな利益を生み出すことが日常的に行われているのです。


「財務レバレッジ」という指標があります。


 財務レバレッジ(倍) = 総資本 ÷ 自己資本


この財務レバレッジは、負債をどのくらい有効活用しているかを示す指標です。 つまり、「てこの原理」のように、少ない自己資本で、どれくらい大きな事業を行っているのか

を知るための指標の1つです。

「自己資本比率」(=自己資本÷総資本)という言葉を聞いた方は多いかと思いますが、 自己資本比率は、負債に頼らず、どの程度事業を自己資本で行っているかを示す指標で、

企業の安全性を示す指標の1つです。

つまり、「財務レバレッジ」と「自己資本比率」は、相反関係にあります。


自己資本だけだと、大きな設備投資も取引もできない。

しかし、借入金などによる資金調達が多くなると、負債過多となって倒産リスクが高くなる。

このバランスをいかにして取るのかが重要になります。 少し、専門的な話になりましたが、

負債と手元資金のバランスをどのように図っていけばよいのか。 そのバランスをみるのに使われる指標が「要償還債務年数」という指標です。 このお話はまた次回。


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