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執筆者の写真Homare Yamamoto

キャッシュ・フロー会計を学ぶ⑧ 財務キャッシュ・フロー2

こんばんは。所長の山本誉です。

新しい年を迎えて、すでに半月が過ぎました。

新しい年は迎えたものの、コロナの感染拡大は収まるところを知らず、

厳しい社会・経済情勢は続いていますね。 ここは本当に踏ん張り時ですね。頑張りましょう。


さて、前回のブログでは、

「財務キャッシュ・フロー」と「手元資金(手元キャッシュ・フロー)」に対する

経営者の対応如何が、企業の存続・発展を左右するといっても過言ではない


というお話をさせていただきました。

以前、「ファースト・ペイの原則」と「資金化のプロセス」について説明しました。 事業は支払いが先行(ファースト・ペイの原則)する。また、資金化のプロセスを早くして、 支払った資金以上の資金を、どんどん稼いで回収するのが事業成功のポイントである、

とお伝えしました。(下図は資金化のプロセス)

手元資金 ⇒ 仕入 ⇒ (製造) ⇒ 販売 ⇒ 売掛金 ⇒ 売掛金回収 

⇒ 手元資金 ⇒ さらなる仕入れ・・・



① ここで、手元資金が多ければ、仕入・製造数量を大きくして、より大きな取引を行う(仕入代金、新規設備投資代金を増やす)。  ⇒ 「営業キャッシュ・フロー」または「投資キャッシュ・フロー」を増やすために利用 ② また、販売サイクルの途中で、手元資金が不足する場合、その不足分を補うため、手元資金を増やす必要がある。  ⇒ 「手元資金(手元キャッシュ・フロー)」を増やすために利用 以上のような場合に、

一般的な手段として使われるのが金融機関による「借入金」(財務キャッシュ・フロー)です。 ここで注意しなければならないことは、 「借入金」による財務キャッシュ・フローにより、そのほとんどを①の場合の、仕入代金や設備投資に回してしまった場合、

その資金が、資金化のプロセスの流れの中で回収不能となった場合には、 1)たちまち企業が資金不足に陥る可能性がある 2)大きな借入金(負債)を背負ってしまい、借入返済が困難になる ということです。 また、借入金によって、手元資金のほとんどを仕入・製造に投下し、 その後、資金化のプロセスのトラブルではなく、 3)人災等により、不意に多額の支出を行わなければならなくなった場合などには、 手元資金があっという間に吹き飛んでしまう


こともあります。 そのため、「財務キャッシュ・フロー」と「手元資金(手元キャッシュ・フロー)」に対する

経営者の対応如何(キャッシュ・バランス感覚)が非常に重要になってくるのです。


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