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ビジネスの創り方⑫  タイプ別にみた「ビジネスモデル」1

こんにちは。所長の山本誉です。

今回のブログからは、具体的なタイプ別に

「ビジネスモデル」を説明していきたいと思います。



5)ビジネスモデルのタイプ

ビジネスモデルのタイプについては、それこそ、

いろんな識者による、いろんな視点からの、

様々なビジネスモデルの分類があります。


ここでは、「人」、「物」(商品・サービス)、「金」に着目した、

シンプルでオーソドックスな、

ビジネスモデルのタイプをご紹介させていただき、


それらを自分の行う事業にあてはめながら、

創意工夫して、加工したり、組み合わせたりして、

「自分の事業に合う稼げるビジネスモデル」構築の、

ベース知識とすべく、ご紹介させていただきたいと思います。



イ)物販モデル

これは、最もシンプルな、

顧客に商品やサービスを提供して、

お金をいただくというモデルです。

 

このモデルの特徴は、基本的に一回売ったらそれで終わり、という、

「一期一会」的な売り切りモデルです。


これは、我々の日常、非常に多く目にするモデルです。


たとえば、家電の「冷蔵庫」のような製品の場合、

一度、あるお客様に販売すると、

長い場合には20年位使用されるため、

それまで「買い替え需要」が発生しません。


そのため、このモデルでは基本的に、

「たえず新規顧客を開拓し続けなければならない」

といったようなことが求められてきます。


そして、この「絶えざる新規顧客の開拓」というのは、

結構大変なことです。

そこで、このビジネスモデルと対比される形で、

よく出てくるのが、「消耗品モデル」というものです。



ロ)消耗品モデル

この「消耗品モデル」というものは、

まさに、読んで字のごとく、


「消耗品」のように、

継続的に取り換えや、買い替えが必要な物を、

販売するビジネスモデルです。


例としては、

1.ゴミ袋、ティッシュペーパー

から、

2.浄水器の「カートリッジ」、プリンターの「インク」

のようなものまでが、これに当たります。


これらは、短期的なサイクルで、

定期的に購入することが必要となるため、

顧客の継続的な「リピート購入」を見込むことができます。


つまり、「物販モデル」と比べると、

一度顧客を作ってしまえば、たえず新規顧客を開拓せずとも、

継続的なリピート購入により、

継続的に顧客からの収益を期待できます。

 

ところで、同じ消耗品でも、

上記1.と2.では、かなりビジネスモデル的に、

違いがあります。



1.ゴミ袋、ティッシュペーパーなどの消耗品

これらの商品は、顧客に、

「これがいい!」といって気に入っていただければ、

その後もリピート購入していただけますが、


必ずしも、次回、

その商品を買わなければならないという、

必然性のない商品であるともいえます。


つまり、次に買う時に、

競合他社が、同じ品質で安い商品を出せば、

顧客は、競合他社の商品に、乗り換える可能性があります。


そうした意味では、「物販モデル」に近くなり、

毎回、顧客に買っていただけるように、

営業活動を続けなければならなくなります。



2.浄水器の「カートリッジ」や、プリンターの「インク」など

これらの商品の場合には、まず、

浄水器やプリンターといった、

「本体」を顧客に購入していただく必要があります。

この点では、「物販モデル」と同じです。


しかし、本体を購入した後、

「カートリッジやインク」などを購入する場合には、

その本体の「型式」に適合するものを購入する必要があります。

そして、この点が、ゴミ袋やティッシュペーパーなどと違う点です。


ゴミ袋やティッシュペーパーなどの場合には、

顧客が、次回も購入してくれるかどうか、わからないのに対して、


「カートリッジやインク」などの場合には、

顧客は、次回購入時に、

「型式に適合したもの」

を購入する必要が出てきます。


つまり、いったん本体を購入すると、

その型式に適合する「カートリッジやインク」などを、

購入し続ける必要が出てくる、

ということです。


だから顧客は、同じ「カートリッジやインク」を買い続け、

売る会社側からすると、

継続的な「リピート購入」が期待できるわけです。


そこで、場合によっては、

ノートPCなどが「0円」ということがありますが、

それも、購入後に期待できる、

顧客からの収入を考えると、

理解できるのではないかと思います。(つづく)



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