事業承継の進め方㉑ 会計知識5 貸借対照表(BS)のしくみ

更新日:2021年4月25日

こんにちは。所長の山本誉です。

感染者数が増加を続け、大阪では病床が逼迫(医療崩壊)し、 3度目の「緊急事態宣言」が発令されることになりましたね。

同時に、ワクチン接種が進む中、ここが最後の踏ん張りどころとなりそうですね。

お互い頑張りましょう!



さて、今回は、経営に携わる方なら必ず目にする財務諸表のうち、

「貸借対照表(BS)」について、説明したいと思います。

会計のプロの方は、復習としてご覧いただければ幸いです。



6.貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)のしくみ


●貸借対照表(Balance Sheet:BS)とは

貸借対照表とは、決算日における会社の「財政状態(財産状態)」を表した報告書です。


貸借対照表には、決算日時点に会社が保有する資産と、会社が負担している負債、

そしてその差額としての純資産(資本)が記載されます。

その際、資産は左側、負債と純資産とは右側に記載されます。


図解すると次のとおりです。












●貸借対照表が示す「財政状態」とは

財政状態とは、

・資本の調達源泉

・資本の運用形態

をいい、それぞれ、貸借対照表の左側と貸借対照表の右側で表示されます。











●調達源泉

調達源泉とは、お金(資本)をどのように調達してきたかを意味し、

負債は銀行等の債権者から調達した資本、

純資産は株主等からの出資により調達した資本です。


●資本の運用形態

運用形態とは、調達した資本をどのように使っているかを意味します。








もう一歩踏み込んで説明すると、事業に投下した資本は、在庫や売掛金や設備等に姿を変え、

事業活動の中でぐるぐると循環されますが、その決算日という一瞬を写真のように切り取って、

貸借対照表に映し出したものが運用形態としての資産となるのです。

































【資産の部】

○流動資産

流動資産とは、1年以内に現金化が予定されている資産で、

現金及び預金や売掛金等の売上債権、商品等の棚卸資産などからなります。


○固定資産

固定資産とは、長期間にわたって使用、または保有する資産のことです。

固定資産には主として有形固定資産と無形固定資産があります。


・有形固定資産:建物や土地、機械などの具体的な形態を有する資産

・無形固定資産:特許権や営業権、商標権、ソフトウエアといった無形の資産


○繰延資産

繰延資産とは、企業が創立するまでに要したコスト(創立費)や、

株式発行に要したコスト(新株発行費)などのように、

その支出の効果が当期だけのものでなく、将来にわたって長期的に発現すると見込まれる

特定の費用をいい、期間損益計算の適正化のため資産に計上されるものです。



【負債の部】

○流動負債

流動負債とは、1年以内に返済を要する負債です。

また1年以内に返還が見込まれる長期の借入金や社債なども流動負債として記載されます。


○固定負債

固定負債とは1年を超えて支払い義務が発生する負債のことで、

社債や長期借入金などが該当します。



【純資産の部】

○資本金

資本金とは、株主が出資した資金のうち会社法が規定する「資本金」という勘定に組み入れたものです。


○資本剰余金

資本剰余金とは、資本取引から生じた剰余金のことを指します。

資本剰余金は資本準備金とその他資本剰余金に分けられます。


○利益剰余金

企業がこれまでに生み出した利益の積立額です。




【お知らせ】

著書、「手元資金を増やす中小企業の経営改善の進め方」が、

今年1月14日に中央経済社から出版されました。全国の大型書店やAmazonで購入できます。

事業承継における経営改善に向けて是非ご一読ください。

(下の画像をクリックするとAmazonの紹介・購入ページが開きます) 


閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示