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中小企業の経営⑤ 経営とは、社員や取引先、株主などの利害関係者に利益を還元するもの

所長の山本です。日曜日の今日も午前中は雨、夕方から雨が上がったものの、

夜はかなり冷え込みが厳しくなりましたね。


このような寒さの中、時間をかけての入浴による血行促進を進めて数日になりますが、

その効果は絶大で、血圧も正常値に戻り、何よりも体の疲れが抜けて軽くなるのを

日に日に感じています。


皆様も、それぞれの体調管理の方法でお体をご自愛ください。



さて、今回のブログは、「経営」とは何かという問いかけに対する4つの項目、

「経営とは、社員や取引先、株主などの利害関係者に、利益を還元するもの」

について説明したいと思います。


前回のブログで、「経営」を行っていくためには、


1.まず事業を継続し続ける(経営破綻させない)こと

2.その事業を継続し、効率的に利益を出し続けること


が必要であるということを説明しました。


この事業を継続し続け、効率的に利益を出し続けるためには、

経営を支えてくれる、社員、取引先、株主、金融機関などの利害関係者に、

利益を還元(還流)させることが重要です。


オーナー経営者が経営する中小企業では、うるさい外部株主がいないため、

経営者のみが高い役員報酬を取りつつ、私用で使う高額なものを経費で落とし、


「俺がリスクを取って経営している俺の会社だから、俺が儲かればいいんだ」


という中小企業をこれまでにいくつもみてきましたが、そうした会社は消えていきました。


それは考えてみれば当たり前です。そんな傲慢で強欲な経営者に、

協力し、支えようとする社員や取引先、金融機関はないからです。


近江商人の言葉に「三方良し」という言葉がありますが、

「売り手良し、買い手良し、世間良し」

でなければ、いずれ社員も、取引先も、金融機関もそうした経営者から、

離れていってしまうからです。


その逆に、経営で儲かった利益を、社員に適切に還元し、

取引先が適正な利益が取れるように値決めや支払方法を決め、

金融機関にも、儲けた利益で健全な与信枠で借入を行っていけば、

おのずと「事業」は発展していくのです。


「幸せのおすそ分け」とか「与えるものは与えられる」という言葉がありますが、

まさに、経営こそ、その言葉が当てはまる活動はないように思います。


このことを忘れないように、経営に関わるみんなが「Win-Win」になることを

心がけることが、「経営」における成功の秘訣であるといえます。



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