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ビジネスの創り方⑭  タイプ別にみた「ビジネスモデル」3

こんにちは。所長の山本誉です。

今回のブログも、具体的なタイプ別に

「ビジネスモデル」を説明していきたいと思います。



ホ)定期販売モデル

次に、「定期販売モデル」というものについて、

考えてみましょう。


このビジネスモデルは、顧客に、

「定期的に」商品やサービスを販売し、また、購入させる、

というものです。


たとえば、雑誌の年間購読や、携帯電話の通話料、

電気料金やガス料金など、


定期的に商品やサービスの代金が、

課金されるようになっているものがこれにあたります。


ところで、この、

「定期販売モデル」と「消耗品モデル」を比べた場合の相違点は、

消耗品モデルが、不定期に購入されるのに対して、

定期販売モデルの場合には、定期的に購入される点が異なっています。


それは、こういうことです。

定期販売モデルも、消耗品モデルも、

どちらも、「継続的に」販売・課金の機会が訪れます。


しかし、「定期販売モデル」の場合には、

その機会が「定期的」に訪れるのに対し、

「消耗品モデル」の場合には、それが「不定期である」

というところに相違点が出てくるのです。


この結果、収入の安定度や資金繰りの立てやすさ、

といったことが、

定期販売モデルにおける「メリット」になってくるのです。



ヘ)小分けモデル

次に、ちょっと変わったビジネスモデルを見てみたいと思います。

それはこの、「小分けモデル」というものです。


ところでみなさんは、水道水とミネラルウォーターの

価格差を計算されたことがあるでしょうか?


算数の得意な方は、水道料金の請求書に記された使用量と料金から、

500mlあたりの価格を算出して、

ミネラルウォーター500mlのペットボトルの

平均的な小売価格と比べてみてください。

どれくらいの差があると思いますか?



水道水とミネラルウォーターの価格について、

計算してみるとわかりますが、

水道水に対して、ミネラルウォーターは、

概算で約「1,500倍」程度高くなっています。


これは、水道水とミネラルウォーターとの品質差以外に、

実は、「水」というものを「小分け」して、

その価値を高めていることに大きなポイントがあるのです。



さて、普段ありふれているように思える物でも、

それを「小分け」にして、

高級感のある「パッケージ」方法にしたり、

あるいは、その物の特長を説明する「物語」を作ることで、

そこに「付加価値」が生まれ、

同じ物でも、高い付加価値を生み出すことができます。


「小分けモデル」は、さらなる付加価値を、

既存の物に与えることができるのが、

その大きな特長なのです。



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