こんばんは。所長の山本誉です。
緊急事態宣言後から数日たちましたが、感染拡大は下げ止まらず、逆に増えつつあるように
感じます。お互い、感染防止の意識を持ち続けることが重要だと思う昨今です。
さて、今回はⅣ型企業の経営計画案について説明します。
(4) Ⅳ型企業の経営計画案
Ⅳ型の、「FCF不足」、「債務超過ではない」、「収益力あり」、「過剰債務」という企業の場合、
過剰債務が経営課題となっているのであるから、短期的には、金融機関に対する返済条件の変更
申入れ(当面元本返済は据え置き又は減額、利息のみの支払とするなど)を行いつつ、
中長期的には、収益力のさらなる向上と共に、
資産売却による債務の圧縮、債務の減免・返済期間の長期化交渉を行うことにより
経営改善を図ります。
上記の改善イメージを示したCF相関図が、図表4-1および図表4-2です。
図表4-1のⅣ型(短期)
Ⅳ型の場合、収益力、資産はあるものの、過剰債務が経営課題となっているのであるから、
短期的には、金融機関に対する返済条件の変更申入れ
(当面元本返済は据え置き又は減額、利息のみの支払とするなど)を行いつつ、
財務CFの過剰なマイナスを止めます。
図表4-2のⅣ型(中長期)
中長期的には、収益力のさらなる向上(営業CFプラス)とともに、資産売却(投資CFプラス)による
FCFの増加を図りつつ、設備投資資金の捻出(投資CFマイナス)、
債務の減免・返済期間の長期化交渉(財務CFマイナスの減少)を行うことにより
経営改善を図ります。
Ⅳ型の場合の「目標FCF」設定例として、5年間の計数計画を策定する場合には、
次の2つが目標FCFとなります。
① 計画1年目から2年目はプラス
② 計画3年目から5年目で、収益力のさらなる向上等を行い、
「最低手元資金」が基準月商の3か月以上留保でき、借入金償還年数が15年以内
となるようなFCF
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