所長の山本です。日曜日の今日も午前中は雨、夕方から雨が上がったものの、
夜はかなり冷え込みが厳しくなりましたね。
このような寒さの中、時間をかけての入浴による血行促進を進めて数日になりますが、
その効果は絶大で、血圧も正常値に戻り、何よりも体の疲れが抜けて軽くなるのを
日に日に感じています。
皆様も、それぞれの体調管理の方法でお体をご自愛ください。
さて、今回のブログは、「経営」とは何かという問いかけに対する4つの項目、
「経営とは、社員や取引先、株主などの利害関係者に、利益を還元するもの」
について説明したいと思います。
前回のブログで、「経営」を行っていくためには、
1.まず事業を継続し続ける(経営破綻させない)こと
2.その事業を継続し、効率的に利益を出し続けること
が必要であるということを説明しました。
この事業を継続し続け、効率的に利益を出し続けるためには、
経営を支えてくれる、社員、取引先、株主、金融機関などの利害関係者に、
利益を還元(還流)させることが重要です。
オーナー経営者が経営する中小企業では、うるさい外部株主がいないため、
経営者のみが高い役員報酬を取りつつ、私用で使う高額なものを経費で落とし、
「俺がリスクを取って経営している俺の会社だから、俺が儲かればいいんだ」
という中小企業をこれまでにいくつもみてきましたが、そうした会社は消えていきました。
それは考えてみれば当たり前です。そんな傲慢で強欲な経営者に、
協力し、支えようとする社員や取引先、金融機関はないからです。
近江商人の言葉に「三方良し」という言葉がありますが、
「売り手良し、買い手良し、世間良し」
でなければ、いずれ社員も、取引先も、金融機関もそうした経営者から、
離れていってしまうからです。
その逆に、経営で儲かった利益を、社員に適切に還元し、
取引先が適正な利益が取れるように値決めや支払方法を決め、
金融機関にも、儲けた利益で健全な与信枠で借入を行っていけば、
おのずと「事業」は発展していくのです。
「幸せのおすそ分け」とか「与えるものは与えられる」という言葉がありますが、
まさに、経営こそ、その言葉が当てはまる活動はないように思います。
このことを忘れないように、経営に関わるみんなが「Win-Win」になることを
心がけることが、「経営」における成功の秘訣であるといえます。
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