手元資金を増やす資金化のプロセス④ 運転資本2

こんにちは。所長の山本誉です。

今年もあと3日。一年の経つのは本当に早いですね(苦笑)。 さすがに、この時期は寒さも厳しく、

私宅では常時、暖房をつけっぱなしという状況です(電気代が気になりますが・・)。

皆さんはいかがでしょうか?

さて、今回は、前回お話させていただいた「運転資本」の考え方について、

少し踏み入ってお話させていただきたいと思います。


前回、手元資金を増やすには、

① 売掛金の入金を早くするようお得意先にお願いする。

② 手持ちの在庫を即売現金で売ってお金を作る。

③ 支払いを待ってもらえそうな取引先(外注費・買掛金)には待ってもらう。


以上の3つの行動により、お金を「生み出し」、または、「支払額を減らし」て、

資金不足への対応を可能にするというお話をさせていただきました。


これを、会計学的見地から、数式を使って説明すると、以下のようになります。

売上債権 + 棚卸資産(在庫) - 仕入債務= 運転資本  (売上債権:売掛金や受取手形など)

 (棚卸資産:在庫のことであり、原材料や仕掛品なども含む)

 (仕入債務:買掛金や支払手形など)

ということになります。 この式から求められる「運転資本」が多ければ多いほど、 手元資金の流出が多くなり、手元資金が苦しくなります。 逆に、手元資金を増やす(資金の流出を少なくする)ためには、 この「運転資本」を少なくするよう努力することが必要になるのです。

そのためには、前回述べたように、

① 売上債権(売掛金)は減らすよう(売掛金のサイトを短くする:すぐに現金化する)

② 棚卸資産はできるだけ早期に販売するようにする(在庫はすぐに販売して現金化する)

③ 仕入債務(買掛金や支払手形)は増やし、そのサイトを遅くして現金流出を延ばす


ことによって、運転資本(事業活動による資金流出)が少なくなり、 手元資金を増やすことができるのです。 これが、「運転資本」という会計学上の考え方です。


したがって、「運転資本」というのは、経営上の資金繰りを左右する、 非常に重要な考え方になります。 運転資本が少なくて済むように、経営をすることが、 経営者の経営能力の巧拙であるとも言えます。 「利益は出ていて儲かっているのに、なぜか資金繰りが厳しい」 という場合、この運転資本を少なくすることを検討してみましょう。 運転資本を少なくすることに成功した場合、資金繰りがとても楽になるはずです! 年末年始、経営者の皆様は、資金繰りに苦労されているかもしれませんが、 この「運転資本」という考え方に基づいて行動を起こし、 年末年始を乗り越えていただきたいと思います。(続く)


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