経営改善の進め方③ 手元資金の重要性

おはようございます。所長の山本誉です。

日に日に春に近づくにつれて暖かくはなってきていますが、 まだまだ朝晩の寒暖差が激しい日もありますね。

皆様、体調管理には十分ご留意ください。

さて、前回のブログでは、自社の経営分析のための、

「簡易経営分析表」について取り上げました。 そこで、この簡易経営分析表にある項目がなぜ重要なのか、 今更ながらという感はありますが、説明したいと思います。

今回は「現金預金」(手元資金)についてです。

● 現金預金(手元資金)の重要性

 「黒字倒産」という言葉がありますが、企業は赤字になると倒産する訳ではなく、

資金が枯渇した時に倒産します。


そのため、自社の現金預金がどの程度あるかということは、

経営にとって最も重要なことと言えます。


とくに、中小零細企業の場合には、「資金繰りに追われる」という言葉がありますが、

資金繰りに奔走するような経営状態になると、本業どころではなくなっていまいます。


今般のコロナ禍でも、現金預金(手元資金)の少ない企業は、

営業自粛で売上入金が数か月入らなくなると、

あっという間に倒産、廃業に追い込まれました。


同じく、大規模台風や地震による災害などが起こると、

営業活動が全くできなくなって、「入金がゼロ」という状態が

数か月にわたって続くことになります。


このような不測の事態も見越して、

現金預金(手元資金)がどの程度あるのかということは、

企業の存続に直結します。


ところで、資産には、現金預金以外に、売掛金や在庫、固定資産などもあります。

しかし、災害などの不測の事態が発生すると、取引先の状況により、

売掛金の回収が困難になったり、在庫の処分もできなくなったりします。


また、金融機関に緊急融資等の申込を行っても、上場企業や大手企業と違って、

信用力に乏しい中小・零細企業は、融資実行までに数か月以上かかったり、

経営内容が思わしくなければ、緊急融資すら断られることもあります。


そのような事態を想定すると、融資申込から融資実行までの期間や、

災害の影響が収まって、売上が回復するまでの期間は、

手元にある現金預金で事業を存続させる必要があるのです。 人件費や地代家賃、リース料などの固定費、買掛金などの支払は、 売上がゼロの状態でも、それらの費用を支払う必要があります。 一般的に、融資申込から融資実行までにかかる期間や、

災害により影響を受ける期間は3か月程度はみておく必要があります。


そのため、最低3か月分の経費等が払えるように、 月商の3か月分以上の現金預金を、手元にたえず置いておく必要があるのです。


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