おはようございます。所長の山本誉です。
ここ2週間ほど、ほとんど巣ごもり・在宅ワークを続けています。
これまでに、巣ごもり・在宅ワークを快適に行うための「小さな工夫」を重ねてきて、
今では、巣ごもり・在宅ワークがかなり快適になりました。
人間の環境適応能力とはすごいなと思う昨今です。
さて、今回は、「簡易経営分析表」の項目にある
「純資産の部」について説明したいと思います。
●純資産の部と債務超過
貸借対照表(B/S)の純資産とは、
自己資本(資本金等)と、事業利益の累計損益(利益剰余金)を合わせたものです。
平たくいうと、資本金等の「元手」に加えて、事業での儲けや損失のトータル(累計損益)を
合わせたものです。この純資産は「自己資本」とも呼ばれます。
ところが、赤字が続き、事業での累計損失が、資本金等の元手を食いつぶして、
純資産がマイナスの状態になると「債務超過」と呼ばれる状況になります。
この債務超過状態の貸借対照表を示したのが下図です。
この図表で明らかなように、負債が資産よりも大きくなり、純資産がマイナスとなっています。
結果として、債務超過とは、以下の状態であるといえます。
① 現在企業にあるお金+将来企業に入ってくるお金(=資産)よりも、
将来企業から出ていくお金(=負債)の方が多い。
② 利益や資金が充分に出せていない結果が債務超過という状況をもたらす。
この状態から考えると、いずれ資金の資金は枯渇して、その存続が危うくなります。
そのため、債務超過が続いたり、債務超過額が多額になると、
その企業は、金融機関から経営上危険な状態であるとみなされ、
新規・追加融資が受けにくくなります。
そのことがなお一層、事業継続を困難な状況に陥らせる要因となるのです。
したがって、純資産の部がマイナス(債務超過)でないということ、
マイナスであれば、それを解消すること(増資や利益増加による解消)が
経営上は非常に重要となるのです。 【お知らせ】
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