所長の山本です。しばらくブログをさぼっていましたが、最近感じたことがあるので久しぶりに筆を取りました。
このコロナ禍で、売上の大幅減少の直撃を受けた業種(飲食店、ホテル、観光業など)でも、
閉店・廃業せず、生き残っている企業やお店があります。
たとえば、うちの近くにある「ラーメン二郎」。
立地が決して良いとはいえず、人目につきにくい店舗レイアウトですが、
この2年以上にわたるコロナ禍でも、たえず開店1時間前から行列ができています。
また、私のお客様で都内にある焼肉店。
通常、客単価1万5千円程度の「高級焼肉店」なのですが、
営業協力金をもらってはいますが、それがなくても営業利益がでています。
このようなお店をみていて感じるのは、同業他社・他店にない、
「圧倒的な強み」
を持っているということです。
先に挙げたお店の例でいえば、「ラーメン二郎」は、ラーメン1品のみで、
「油ギトギト、ニンニク強めの、ゴロゴロチャーシュー。もやし・麺は超大盛」
が売り。値段も小サイズ(しかし、通常店の大盛りレベル)で700円とリーズナブル。
私も行きましたが、油とニンニクの強さが強烈すぎて、
食べた後に気持ち悪くなり吐き気がとまらなくなるため行かなくなりました。
しかし、
「油ギトギト、ニンニク強め」
が大好きな人にとっては、いわばラーメン二郎のラーメンは、
「嗜好品」(依存性を引き起こす)のようなものなので食べざるを得ず、
リピートがたえないという感じがします。
また、都内の焼肉店の場合には、
他店では仕入れられない最高級の和牛を仕入れ、
それに加えて、他店では手に入らない超高級ワインを仕入れているため、
「富裕層の嗜好品」となっていて、リピート客が絶えないのです。
このように、
飲食店でも「突き抜けて特化した強み」をもつお店は、
営業自粛の壁もなんのその、リピート顧客を「信者化」して、
売上を維持している
のです。
「圧倒的な強み」はどうやれば掘り下げ、または構築することができるのか。
それを次回以降お話していきたいと思います。
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