こんにちは。所長の山本誉です。
今回のブログでは、「ビジネスモデル」の構築ステップのうち、
「ビジネスモデルのタイプ」について説明したいと思います。
4)ビジネスモデルのタイプを考える
さて、ここからは、いよいよ、「ビジネスモデル」というものについて、
深く掘り下げ、いろんな「ビジネスモデルのタイプ」について、
考えていきます。
ところで、話は変わって、もともと「ビジネス」の原点を探っていくと、
貨幣が使われるようになる、遥か以前においては、
「物々交換」がビジネスの基本でした。
自分が持っている「物」(商品)と、他人が持っている「物」(商品)について、
それぞれ互いが欲しいものであれば、交換する条件(交換する商品の量や受け渡し方法)
などを決め、そこで納得すれば、「物々交換」は目出たく成立する、ということになります。
貨幣経済が発展した現代でも、この「物々交換」という取引方法の裏にある、
「ビジネス的な考え方」というのは、変わりません。
そこで、
この「物々交換」というものを考察しつつ、
「ビジネスモデル」、そして「ビジネスモデルのタイプ」について、
考えていきたいと思います。
さて、「ビジネスモデル」や「ビジネスモデルのタイプ」を考えるに当たって、
ビジネスの原点である、「物々交換」について考察してみましょう。
「物々交換」が成立する条件を考えてみると、以下のことがわかります。
1.自分と相手が出会う「機会」が必要なこと
2.自分の持っている「物」を相手が必要とする(欲しいと思う)こと
3.相手が、相手の持っている「物」と、こちらの持っている「物」を、
適切な数量(交換条件)で交換してもいいと思うこと
4.その場で、「物」を交換するのか、後日引渡しにするのかなど、
「物」の引渡条件を決めること
5.交換した「物」に欠陥があった場合の対応
それぞれについて、考察していきたいと思います。
まず、物々交換にあたって、1.の、
「自分と相手が出会う『機会』が必要なこと」
について考えてみます。
すると、次のようなことがいえると思います。
イ)相手がいるところに自分が行かなければいけない
ロ)または、自分の存在を相手に知らせなければならない
ということです。
上記イ)は、
自分の持っている「物」を、欲しがりそうな人たちがいるところに、
積極的に出かけていくこと
(市場[いちば]や集落、人通りの多い道路など)
上記ロ)は、
自分の居所を普段からいろんな人に伝えておき、
相手から、自分のいるところに来てもらうようにするということ
です。
これを、現在の「ビジネス」に置きかえて考えてみると、
上記イ)の場合は、
「リアルな営業」や「訪問販売」などの形態となり、
上記ロ)の場合は、
「ITやチラシなどによる情報発信型集客」などの形態になる、
といえるように思います。
つまり、相手と出会う機会を作るのにも、
大きく2つの方法があるということです。 (つづく)
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